「最速!プロマネ仕事術」を読んで

最近、近所の図書館が1回で20冊まで借りれることを知り、毎回行くと20冊借りています。

この位まとめて借りれると、あまり考えずに色々な本を読むことができます。

Amazonの読み放題サービスと近い感じですが、図書館の本はそれなりのレベルのものが揃っているので、Amazonの読み放題サービスと比べると当たりはずれは少ないと思います。

そんなことで、今回は久しぶりに当たりの本を読んだので紹介します。

「最速!プロマネ仕事術」です。

ソフトバンクの孫さんのもとでプロマネとして仕事をされた、かなり実践思考な方が著者ですがPMBOKも引用されています。

まだ、前半を読んだとこですが、かなり現場で使えるなぁと、私の経験則からも共感できる部分がありました。

1つ目は「プロジェクトオーナーを明確にして話を聞く」ということです。

会社の仕事は自分の上司から下りてきます。そして、仕事のゴールは上司が決めるということになります。

しかしながら、そんな当たり前のことを忘れていた時期が自分にもあったことに気づかされました。

上司と自分の考えが合わないから「言っても仕方ないので報告しない」「適当に話を聞いておけばよい」などという考えです。

仕事がわかってきて、何人か後輩を持った頃でしょうか、妙な自信から先に書いたような考えとなり、上司とそりが合わなくなり、何度か仕事がとん挫しました。

この本を読んで、その理由を良く理解できました。

例えば、仕事の成果として品質、費用、納期の3つがあり、上司は納期を重視しているのに、自分は品質を重視している。

そんな、状況だと上司の期待に沿った仕事ができるわけがありません。

結論、どちらが正しいかというと、それは上司だからです。いくら品質が良くても、納期に間に合わないなら成果はゼロと言われても仕方ありません。

30代中盤にこのことに気付かないと、会社員としては不幸としか言いようがありません。

2つ目は「プロジェクトオーナーとチャーターを合意する」ということです。

この本ではチャーターと書かれていますが、PMBOKではプロジェクト憲章というものになります。

こう書くと、大規模なプロジェクトの話という気がしますが、どんな仕事でも一緒です。

仕事に着手する前に、上司と「目的、進め方、権限、成果物、中間マイルストーン、最終期日」などを握っておくということです。

ここでのポイントはチャーターとして書面にすることです。さらにはイメージで成果物を提示すると認識の相違をかなり減らすことができます。

この握りができないまま、仕事に着手して、最後に上司からダメ出しをくらう。

そうすると「上司の指示が曖昧だ」「いう事がすぐに変わる」とか文句ばかり言うことになります。

自分一人で仕事をしている時ならまだ影響は自分だけですが、チームリーダのような立場だと、チームメンバーにまで手戻りなどの影響を及ぼします。

最近はタスク管理のツールが多く出揃っているので、それらを使いながら、仕事の段取り・ステップを上司と合意して上で進めることが大事だと思いました。

3つ目は「プロジェクトメンバー全員をキックオフに呼ぶ」ということです。

プロマネはプロジェクトオーナーより権限を委譲してもらい、それをチャーターで合意します。

そこまで、終わると仕事の内容によっては、プロジェクトメンバーやステークホルダーを集めてキックオフ会議を開催します。

実務でよくありがちなのは「予定が合わない」「呼ぶと面倒になる」との理由で、ステークホルダーの偉い方や、自分の上司、すなわちプロジェクトオーナを呼ばないプロマネがいます。

これでは全くキックオフ会議の意味がないとこの本では書いています。

キックオフ会議では、プロジェクトオーナーとステークホルダーとの関係、プロマネである自分への権限の委譲などを明確に示す必要があります。

これが、曖昧で、とりあえず時間もないのでキックオフ会議だけしておく、といったことが現実では良くあるのではないでしょうか。

まさしく、私も以前、口うるさい上司を重要な会議に呼ばなかったことがありました。その時は、それで終わりますが、あとで揉めて大変なことになりました。

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