最近のコロナ禍の報道を見ていて思ったこと

世間はコロナの話ばかりです。

ニュースは毎日「どこどこで感染者が何人!」と言って視聴率競争をしてますね。

本日はこのことについて、少し冷静に考えてみました。

例えば死者数です。

交通事故死者数は2019年度3,532人です。過去最少だったようですが、例年は4,000人程度ということです。

1日で考えると11人となります。

あと、インフルエンザによる死者数も、ここ数年は1,000~3,000人ということです。

一方、コロナはどうかというと、現時点で約1,000人です。

本格化し始めた時期から約半年が経とうとしてますが、重症化率は下がっているようなので、想定として年間で考えてもインフルエンザ相当と言えるような気がします。

すぐに感染する、特効薬がない、後遺症が残るというようなことを考えると、世間の反応も理解できますが、

よくわからないものを相手するのは不安ですから・・

当然ながら、尊い命が奪われている状況はとても悲しいことですが・・

ただ、もう一つ、命が奪われているということで、忘れてはならない指標があります。

全国の自殺者数です、

これは厚生労働省が公開してますが、なんと年間2~3万人が自殺してます。

自殺者のほとんどは、男性の中高年です。

そして、自殺者数は景気動向により大きく上下します。

これが何を言っているかというと、要するに景気が悪くなり、失業率が上がると自殺者が増加するという事です。

よって、コロナで一番注意すべきなのが、この失業率の推移です。

現状、観光業や飲食業は既に瀕死の状況ですが、7月からは製造業のリストラが始まりました。

そうなると、どうなるか?

失業率が大きく上がります。

さらにですが、失業率が犯罪率にも直結しています。

要するに仕事がなく、むしゃくしゃしている人が増えると、当然、そうなるわけです。

あたりまえですが、傷害や殺人の件数も増えます。

これが、負のサイクルとなり、今の日本はその入口にいるということです。

単純にコロナの感染者数だけ見て、騒いでいることの意味をもう少し考える必要があるように思います。

コロナに対して、誰もが納得するという満点の対策など取れるはずがありません。

戦時下ではないですが「最小限の犠牲で戦う」という考え方も必要ではないかと思います。

とはいえ、今の世間では、何かを犠牲するというと、大変な騒ぎになるので・・

そういった意味で、安倍政権の対応も理解できる部分が私にはあります。

その上で、国として何を犠牲にして、何を守るのか、そのメッセージを理由を含めてしっかりと話をすれば、少なくともある一定の層からは支持されると思います。

例えば、ある程度のコロナ感染者は許容する。

ただし、重症率、死者数がインフルエンザなどを参考にある一定数を上回る場合、不要不急の娯楽系業種は、国の支援を担保に強制自粛させる。

一方、国の主要産業は、国際競争力や国内雇用を維持するために、基本的に定常稼働させる。

国全体としては、緊急事態宣言はせず、基本方針として経済を回しながら、従来通り最小限のコロナ対策、いわゆる3密対策でやってきます。

などもありかと思います。

そういう話があれば、たとえ自分が犠牲になる状況でも納得し、それを乗り越えることができるのが日本人だと思います。

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