久しぶりに良書を読みました。
この本は、独立する、独立しない、関係なく全てのサラリーマンが読むべきです。
本の趣旨は、独立に向けたノウハウを、著者の具体的なエピソードを交えて紹介するものです。
私はサラリーマンとしての「働き方」に関する3つの考え方がとても参考になりました。
上司を顧客として接する
最も参考になる考え方です。
「上司とそりが合わない」「上司と上手くいかない」ということで、独立を目指す方がいます。
しかし、上司すら満足させられないようでは独立して顧客を満足させることはできないということ。
独立すると顧客を選ぶことができるという話がありますが、それはかなり成功してからです。
すなわち、独立して何年か(もしかするとずっとかも・・)は顧客を選ぶことはできない。
その時、顧客と上手くコミュニケーションして、仕事を得ることはもちろん、適正な対価を頂く。
これは、上司を満足させることとは比較にならない難しさとのこと。
なぜなら、上司であれば、使えないと思われても、何かしら仕事を与えてくれますが、顧客は離れていくだけです
独立するなら、サラリーマンの内に上司を顧客として接して、満足させるノウハウを身に付けておく。
これが、独立を目指すための「働き方」です。
金にならない仕事も積極的に受ける
残業代が出ない仕事をすることは損だ。
このマインドは独立後には通用しないということ。
これは、ホワイトカラーの職種について言えることだと思いますが、仕事をすることで仕事力は向上します。
独立した後は、自分の仕事力を向上させるため、少し難易度の高い仕事や専門外の仕事などもまずは引き受けることが必要です。
この考え方は、サラリーマンの時から身に付けておく必要があります。
すなわち、自分の仕事力を向上させるための仕事なら、たとえ残業代が無くても仕事を引き受けるということです。
このスタンスで取り組むと、長時間労働に対する仕事のストレスが軽減され、かつ仕事のレベルや生産性も上がります。
このように考えると、残業代がしっかり出るということは、ある意味とても恵まれた会社にいると言えます。
出世しなくても良い
会社員として成功することと、独立して成功することは全く異なるということです。
サラリーマンだと忖度ができるイエスマンが上司に好かれて出世する。
逆に、信念があり、自分の意思を貫く方が嫌われて左遷される、またはチャレンジングな仕事に取り組み失敗して失脚する。
などということがあります。
ただ、独立するとしても、ある程度は経営者や顧客に好かれるということは必要ですが・・
要するに会社員としての出世できた、出世できないということと、独立して成功するか否かはそれほど関係がないということです。
将来独立を考える上では、出世のための過度な忖度などをする必要はないと思えてきます。
ただし、転職の場合には、年齢相当の役職についていないと、経歴だけで落とされることがありますが・・
まとめ
独立するか否かに関わらず、この本はおススメです。
その他にも参考になることがたくさん書かれています。
これからも書評として時間が空いたらブログにアップしたいと思います。