2021年秋期試験、3回目の受験でシステム監査技術者試験に合格しました。
情報処理技術者試験のその他区分については、何の苦労もなく、ほぼ一発合格してきましたが、システム監査技術者試験はとても苦労しました。
システム監査技術者は、企業の情報システムを守る専門家の資格です。
IT資格に関するランキングなどでも、近年、取得したい資格として、人気が急上昇しています。
長くシステム開発・運用などに携わった経験豊富なエンジニアが、そろそろ最先端を追い求めるのは若手に任せ、自分はチェックする側になるというのは、非常に合理的なキャリアパスと言えます。
なぜなら、システム監査業務は豊富な実務経験がないと行えないからです。
被監査部署の経験があるとわかると思いますが、システム監査人から聞かれたら困ることって、たくさんあります。
システム開発の現場だと、リリース直前の不具合対応で、とりあえずプログラムだけ直し、ドキュメントは保守工程(後で)で直そう、、みたいなことです。
残件管理台帳(仮称)とかを突貫で作成して、一応管理はしているのでオッケーと、何事もなくリリースするかと思います。
できるシステム監査人はリリース直前の変更要件一覧と、プログラム、ドキュメントの変更履歴(もっというとTOC情報)を確認、、
そして、プログラムとドキュメントの不整合などを指摘します。
請負開発での納品物だと、検収や契約期間なども踏み込んで指摘するかもしれません。
これは、裏を返すと、痛いところを知っているから指摘できるということです。
ということで、システム開発・運用などに携わった中高年の方が、システム監査業務に興味がわき、システム監査人になりたくなったら、取得したくなるのが、システム監査技術者試験だと言えます。
システム監査の資格というと、
国際資格CISAなどもありますが、これは会計士等がサブセットで保有する資格で、選択問題だけであり難易度はそれほど高くないと思います。
ただし、CISAは実務経験と継続学習が求められるので、その点が違いと言えます。
今後、システム監査技術者試験の合格に向けた勉強方法なども時間があれば書いてみようと思います。